One's Own clOwn

プレジャーB・大棟耕介(クラウンK)さん・ホスピタルクラウンなど
魅力的な道化師たちの記録。


 10/10発売 『道化師流 サービスの力』   
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Category * そのほかのクラウン *

2008.06.23

クラウンの重箱

そのほかのクラウン

昨日の記事で触れた「クラウン・カレッジ・ジャパン」と「オープンセサミ」に関するテキストです。
長さに一瞬ひるむかもしれませんが、文章は読みやすいのでぜひ。
クラウンファンだけでなく、演劇に携わる方にとっても興味深い内容だと思います。

プロローグ 道化師の変容−「クラウン・カレッジ・ジャパン」を訪れて
私とクラウンカレッジ
第1回 ダメじゃん小出は語る その1
第1回 ダメじゃん小出は語る その2
第2回 劇場クラウンへの道――オープンセサミ
第3回 サーカスクラウンの道まっしぐら――エリザベス(関根理恵)
日本にクラウンは必要なのか

ちなみに、プレジャーBのメンバーはオープンセサミのワークショップを受講したことがあるとか。
クラウン・タイム2005 〜おいしいボルシチのつくりかた」という舞台では、オープンセサミとプレジャーBのダスターさんの共演もあり。
好きなクラウンさんたちがリンクしているのを見つけるのも、また楽しからずや。


こちらは、同じくクマさんがお書きになられた日誌です。
プレジャー企画の「大棟耕介」さんがちらりとご登場。
(  )内の日誌をご覧ください。

デラシネ通信-クマのお仕事日誌2001年1月分(1/27)
デラシネ通信-クマの公演日誌(11/28)

2008.06.22

チムチムサービスにメロメロ

そのほかのクラウン

ヴェリワンダホーなクラウンさんたちを発見!

チムチムサービス
http://www.chimchim.ecnet.jp/


随分と演技の基礎がしっかりしていらっしゃる方々だと思ったら、
ままれちゃんは、「OPEN SESAME」、
カッシーくんは、今はなき「クラウンカレッジジャパン」のご出身。
プラスアルファ色々諸々。
――納得。

YouTubeで最初に見たときは、「上手い・面白い」という感想しか抱かなかったのですが、
三日くらい経ったころからやたらに気になり始め、リピート。
そういえば、大抵のクラウンの動画は途中で見飽きてしまうのに、
このチムチムサービスのものは、最後まで観てしまう。
スライドショーでさえも、全部見てしまう。
本物と会ったことがあるならいざ知らず。
これはスゴイ。

クラウニングって、なに?
そんなビギナーチロルにもわかりやすい説明。
YouTube - 「クラウン」って?@チムチムサービス

わはは! アイディアも演技も音響も秀逸
シンプルだからこそ光るスキル。
YouTube - ボーリング

クラウンのいる風景
静止画像でも見事な道化師ぶり。
YouTube - スライドショウ!
YouTube - スライドショウ!〜沖縄・与那国島編〜
YouTube - スライドショウ!〜海外編〜
YouTube - スライドショウ!〜劇場編〜


見るほどに唸るほどに感嘆。
息はぴったり。間の取り方も絶妙。
カッシーくん(芸大ご出身)のメイクは、パステル画の如く美麗。
う〜〜ん。ほ〜〜う。
動画と写真だけで、すっかりトリコです。トリップしてます。

2007.12.30

シルク・ドゥ・ソレイユ〜「ドラリオン」のクラウン vol.2

そのほかのクラウン

ラリオンのクラウンをもれなく堪能するなら、開演10分前には席についておきたい。彼らはまだ観客の入りきらぬうちから客席へやってくる。実はそこからもうショーは始まっているのだ。
 
ラウンは「場をあたためる」「空気を変える」のことばどおり、彼らが現れると周囲は春のような陽気を帯びていった。遠目からも観客が相好を崩しているのが見て取れる。

場するクラウンは3人。そのうち最も印象的だった一人、ジオバンネ*役のフィリップ・エマールさんは、ホスピタルクラウンを何年もなさっていた経歴の持ち主だそうである。小柄で茶目っ気たっぷりにちょこまかと動く、実にキュートなおじさまだ。巧みに観客の呼吸を盗んでは、心地良い笑いを幾度となく誘う。

の村八分席からでは、動作を確認するのが精一杯だったのだが、どうやらドラリオン中のクラウンの演目は単なる箸安めではなく、メインテーマに沿ったメッセージが暗喩的に表現されていたらしい。そのためか、優美でアクロバティックな演目とは対極にありながら、ギャップに興ざめさせられることは一瞬たりともなかった。赤味の強い照明も一役買っていたかもしれない。

S席とA席の観客の温度差が甚だしい。大層熱を帯びたステージ間際の席に対し、後方A席は静まり返っていると言う場面も少なくなかった。ドラリオンの客席はすり鉢状になっている。例えるなら、A席は舞台袖後方の高みから眺めるようなもの。多くは演者の横顔か背中ばかりを見る羽目になる。お客いじり特有の繊細な間合いや表情などというものも、おおよそにしか伝わらない。蚊帳の外の気分。可能ならできるだけステージに近い席を。せめてオペラグラスを。

ラリオンのクラウンを遺憾なく堪能するなら、ネットを徘徊して情報を収集したりせぬよう肝に銘じておきたい。そこに仕掛けられた演出を暴露している記事などうっかり読んでしまった日には、地団駄踏む事必至、頭の中に消しゴムが欲しくなること請け合いである。訳知らぬ隣人の楽しげなリアクションにもジェラシーを禁じえなくなる。私と同じ轍を踏まぬようどうぞご注意を!


* ジオバンネ・・・日本公演記念DVDではこう表記されている。
 でも、「ジョバンニ」が一般的。

2007.12.29

シルク・ドゥ・ソレイユ〜「ドラリオン」のクラウン vol.1

そのほかのクラウン

彼らが登場した途端、その手が止まった。


飲食が禁止されているドラリオンの客席。
優美なショーの最中、私の隣では、若い母親が我が子に演目の内容を逐一解説しながら、ひっきりなしに袋菓子を食べている。

大音量の音楽をかき分けるその大声。ステージから子どもへとせわしなく振り向けられる頭、忙しく口に運ばれる手。
それらに耳と目の集中を奪われ続け、どうにも落ち着いてショーを味わえない。

だが思い返せばこの私も、劇場で芝居を観ては、リアルタイムで隣席の後輩に批評を聞かせるなどしていた前科者である。私の地声は大きい。周囲の観客もさぞ迷惑していただろう。
因果応報と悟って注意はしないことにした。

その1袋が空になるまで、若しくはそのお腹がくちくなるまでの辛抱と黙認することしばし。
演目がたおやかに終わると、入れ替わりにドタバタと賑やかな3人の男性が登場した。

クラウンだ。

その途端、彼女の手がぴたりと止まった。
身を乗り出して彼らを見ているのが、視界の端に映る。
幾度も無邪気な笑い声を上げ、その夢中ぶりはあれほど尽くした我が子への解説さえままならぬほどだ。
彼らは次に一体何をしでかして楽しませてくれるのか。心躍らせる彼女の期待が、同じ高揚を抱く私の胸に伝わってくる。

「めっちゃおもろいなぁ!」
屈託のない声が隣で響いた。
その演目の間、彼女が喋ること以外に口を使ったのは、僅かに数回と記憶する。


クラウンを観るために足を運んだドラリオン。
そこで目の当たりにしたのは、かくも明瞭なクラウンパワーだった。

2007.11.05

垂涎の劇場クラウン

そのほかのクラウン

バケツをひっくり返した雨の音のする中を穴だらけのオンボロ傘で寂しそうに歩くクラウンが、突然、その雨音が万雷の拍手に聞こえ、スポットライトの中で観衆に応える*

引用元:livedoor NEWS 芝居の勉強でピエロに、今は劇場クラウンを愛し演じる

 
慣用句表現としては誤っていますが,実際このくだりには,「鳥肌が立つ」ほど感動しました。
ああもう! 舞台演劇のメタファーそのものではないですか!
今もてるすべてを擲って身を投じてしまいたいほどのリリシズム。

この「Japan Theater Clown Company "OPEN SESAME" (”オープンセサミ”)」って一体どういう方たち!? と興味津々でHPへ直行! そして,ビデオクリップを拝見! 

かつては舞台演劇に泥酔し,現在はクラウンの世界に心酔し始めている私にとって,これ以上魅力的に映るものはありません。
切れのよい垢抜けたパフォーマンス。それをしたたかに支える演劇性。
OPEN SESAMEを観ずして死なりょうか! というほど恋い焦がれました。

ついては,遺伝性の悪質な方向音痴を克服するか,或いは,私の手を取って現地まで無事に連れて行ってくれる御仁を手配し,何とかしてせめて1度,生の舞台を拝見するのが今後の課題です。



* 文の係り受けに狂いが……。 
おせっかいな校正例(でもこれも良かない。つか、ト書きっぽい)
バケツをひっくり返したような雨音の中、穴だらけのオンボロ傘を差して寂しそうに歩くクラウン。すると突然、クラウンの耳にはその雨音が万雷の拍手に聞こえる。スポットライトの中で観衆に応えるその姿を〜

2007.11.01

To laugh is to Live!

そのほかのクラウン

私の声ときたら。
家でも,転々としたいずこの職場でも顰蹙を買うほどのソプラノ大音量で,特に大笑いしているときのそれが,人の耳を苦しめているようでして。

「あなたの声は,私のところにまで届いた」 
と,キャパ500人くらいの劇場のかなり前列で哄笑していたとき,照明ブースに居た友人に険しい顔で言われたり。 

「電話に出るときには,相手がのけぞるくらいのハイテンションで名乗れ」
と,指令が下っていた予備校という名のデカ声至上主義軍隊に勤務していたときでさえも,給湯室から響き渡る笑い声が会議を妨げたという理由でお叱りを受けたり。


この間。
ケニーさんのショーで,激しく振り向かれました。
前に坐っていた子ども2人に。同時に。
笑うタイミングがだれよりも早かったのと,恐らくは外まで漏れ聞こえていたであろう声のサイズが相まってのせい。

時折くすっと笑う程度の上品な男性の鼓膜も,私の隣でさぞや震えていたに違いありません。
ボリュームに,というより,戦慄に。

……どうかお許しを。


いやもう,咳き込むほど笑いました。

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